皆さまこんにちは清田です。
先日天草の太郎丸嶽・次郎丸嶽という山に今年初登りに行って参りました!標高がそこまで高くないので平地と気温も変わらずひじょ~に快適でした。気がつけば阿蘇・久住を中心に10回以上登山していますが、想像以上にハマっている自分にビックリしております(笑)。
登山道具も男心くすぐるものが多いので、今年はギア回りもアップデートしていきたいところです(・∀・)
さて、本日は私も愛用する”あのモデル”を改めてご紹介致します!
ポルトギーゼ・オートマティック40
Ref:IW358304
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:ステンレススティール
ケース径:40mm
防水性能:30m
ストラップ素材:アリゲーター
当ブログでも何度か取り上げております、IWCの旗艦コレクション「ポルトギーゼ」。
その歴史はブランド内でも最も古く、1930年代に航海用の高精度懐中時計「マリンクロノメーター」に匹敵する腕時計というポルトガル商人からの依頼を受けて製作されたモデルになります。名前の由来もここからですね。
(購入して3年を迎えるMyポルトギーゼ。私の使い方が粗いため傷だらけですが、品のある佇まいはそのまま。全く飽きは来ておりません笑。)
その後1939年に一般向けの販売が開始されるのですが、実は当初はまっっったく人気がなかったんだとか(笑)。
というのも「マリンクロノメーター級の高精度」を実現するために懐中時計用の38mmムーブメントを半ば無理矢理搭載した結果、ケース径約42mmという、当時では超大型の時計が誕生してしまった、というワケです。現役のパイロットでもなければ紳士用の腕時計は30mm前後という時代に、ポルトギーゼはあまりにも当時の人々のトレンドから外れていたんですね~(-.-)
そして人気は鳴かず飛ばずのまま、1950年代に一旦生産終了となるのですが転機が訪れたのは1993年。
ブランド創業125周年を記念して製作された「ポルトギーゼ・ジュビリー」が好評を博し、後年に「ポルトギーゼ」は再びレギュラー化を果たしたのです!背景には時代の変遷によって腕時計の大型化が進み、業界的にも40mm強のケース径が受け入れられたことが大きかったように思えます。ようやく時代がポルトギーゼに追いついたワケですね(^^)/
そこから数世代に渡り、細やかなマイナーチェンジを繰り返して不動の人気を確立するに至ります。
(オリジナルよりやや小ぶりな40mmケースは、手首周り16㎝の細腕の私にもしっくりくるサイズ感。)
個人的に今作の最も気に入っているポイントは”個性がありながらもシンプルでエレガントなデザイン”。
この「デザインの独自性」と、「万人受けするシンプルさ」の両立はかなり難しいと思っており、独自性を追求すればどうしても奇抜さが出るため人を選ぶデザインになってしまいますし、逆にシンプルすぎてもありふれた面白みのないデザインになってしまう、というのが時計におけるデザインの難しさです。
ポルトギーゼは既存の懐中時計から大枠のデザインは転用しつつも、僅かにバランスを整えることで、アイコニックかつ端正な顔立ちに仕上がっています。
視認性を高めるためにベゼル径は最低限に留め、ケースいっぱいまで文字盤をとることで視覚的に実寸よりも時計が大きく見えるデザイン。しかし着けてみると腕馴染みのいいサイズ感、というギャップがたまりません・・!
インデックスはおなじみのアラビア数字を立体式で採用し、6時位置にスモールセコンドを配することで上品さを引き立たせています。
そして個人的にポルトギーゼのデザインを最も印象づけていると感じるのは、3針の時計には似つかわしくない12.3mmという厚めのケースです。他社ならクロノグラフが搭載されていてもおかしくないケース厚はドレッシーな外観には本来であれば不釣り合い・・・なハズなんですが、1ユーザーとしてはこの絶妙なバランス感がたまらなく好きなんですよね・・・。
コーディネートの邪魔にならないシンプルなデザインながら、何もジャケットみたいなカチッとした格好でなくても気軽に着用できるカジュアルさも併せ持つ、いわば「ドレッシーすぎないドレスウォッチ」とでも言うべき、本当に秀逸なデザインです。
(見応えも抜群の自社製自動巻きムーブメント82200。60年前に考案されたぺラトン自動巻きを備え、摩耗の少ないセラミック製のツメを組み込むことで現代でも色褪せないスペックに仕上がっています。非常に満足感の高いムーブメントです✨)
因みにケースの厚みはオリジナルの再現というだけでなく、衝撃などの外的要因からムーブメントを守る役割もあります。
IWCの生ける伝説クルト・クラウス氏も華奢すぎて使いづらい時計は好きではなかったと語っており、上品なデザインだけでなく「時計としての実用性」にもブランドとして非常に重きを置いているのだと感じます(゚Д゚;)
正直購入時は入社して半年ほどで今ほど時計にも詳しくなかったですしこの時計にハマっていたわけでもないのですが、着用していくほどにその魅力に気づかされます・・・我ながらいい選択でした(笑)。
(スポーティにも変貌するクロノグラフか、より満足感の高い7デイズか・・・非常に悩ましいですね><)
今回ご紹介した「オートマティック40」以外にも一番人気の高い「ポルトギーゼ・クロノグラフ」や、脅威の7日巻きムーブメントを搭載した「ポルトギーゼ・7デイズ」などカラーバリエーション含め豊富なラインナップがございます。個人的には昨年ラバーストラップが追加されたクロノグラフモデルがアツいですね!(^^)!
質実剛健で国内でも人気の高いIWC。今回ご紹介した「ポルトギーゼ」は今年で85周年を迎える最も歴史のあるコレクションです。時計好きの方には勿論、
IWCの時計は全て「永久修理」のため、長く使える時計をお探しの方にも是非お試し頂きたい1本です。
(数少ない「永久修理」が可能なメーカーとしても知られるIWC。しかも「この価格帯で」というのところに凄みを感じます。)
そしてそんな方に嬉しいお知らせが。
本日2月1日(木)~2月29日(木)までの間、IWCフェアを開催致します!期間中は最長60回までの無金利ローンをご利用頂けます他、IWCをご成約頂きますとなんとストラップを1本プレゼントさせて頂きます!
滅多に行わないお得なキャンペーンとなっておりますので、以前からIWCをご検討中の方は是非この機会をお見逃しなく。
それでは皆様のご来店心よりお待ちしております。
P.S.
恒例の購入品紹介シリーズ。
(白シャツ・デニムにコレとポルトギーゼ。それだけで最高じゃないですか?笑)
約2年強探し続けてようやく購入できたALDEN 990 CLIPPER OX。
ただでさえ本文が長くなってしまったのに何故わざわざご紹介したかと申しますと、ALDENとIWCって個人的に似てるところがあって、ALDENがアメリカ人がイギリス靴に憧れて作られたように、IWCもアメリカ人がスイス時計に憧れて(目指して)作られたブランドだと思うんですよね。アメリカ的解釈を取り入れた「派手さはないけれど質実剛健な造りと、野暮ったさがありつつも洗練されたデザイン」。短く纏めるなら結局コレが一番の魅力なのかな、と思います。
今回のブログ、自分で所有している時計ということもあって好き勝手主観で語り倒してしまいました。共感頂ける方が1人でもいてくださるといいのですが・・・(笑)。それではまた次回のブログにて。